大阪へ

新日本電気サービスという会社が大阪にある。
この会社の社長である都築博志氏とは、去年の8月以来本当に仲良くしてもらっている。
5年前まで(確か?)フリーターだった彼は、お父上の事業が傾きかけたことを機に事業を継承し、今ではその会社を年商40億の会社に育てている。普通は2代目というとうまく行っている会社を引き継ぐケースが多いが、彼の場合はマイナスからのスタートであり、普通の起業より大変だっただろうと思う。その辺は、この春に出る彼の本を読んでみたい。

さて、先日その彼の会社のTOPミーティングにコンサルタント的な立場として参加してきた。
このTOPミーティングは『JTT』(Japanese Top Teamの略)と呼ばれ、毎月行われている。そのメンバーは男子だけで、Brazilian Top Team顔負けの熱い漢たちが集まっている。そんな聞いただけで汗臭いミーティングに朝は11時から夜の8時まで、マーケティングのことやら、新規事業のことやら、VISIONについてやら激論を交わしてきた。

私自身、経営者として自分自身を認識したいと思っているのでコンサルタントとしてではなく、経営者としての視点で参加し、自分自身の勉強のため、ひいては自分の会社より大きな会社が何を考えているのかを学び自分の会社に応用しようという気持ちで臨んできた。なので、ここでは自分がこのミーティングからなにを学んだかをシェアしたい。

一番の収穫は「行動の精度」を高めるためにどのように思考し、なにから始めるかということだ。
我々は結果に対して貪欲にならなければいけない。そのためには、行動の精度を高めていく必要がある。時代の流れを敏感に察知し、ビジネスを考察すること。その中には、使えないものもあれば、ダイヤモンドの原石もある。どれがダイヤの原石かを見極めるのは、正しい思考方法と過去の経験、そして行動しかない。正しい思考方法には色々な手法がある。今回はSWOTを使ったが、それは一つの方法に過ぎない。最近読んだ孫正義氏についての本では、彼は部下に100通りのモデルをだすことを要求するらしい。量が質を凌駕する。それを大学時代に毎日一つの発明を自ら課していた経験から、彼は知っているのである。
また、私の「アイディアには価値がない」という言葉に皆さんが反応していたことも大きな学びである。彼らは、このことを身にしみて知っていたのだろう。だから、それが目の前で言語化された時、何かを感じてくれたのだと思う。新規事業は、それにたいして死ぬ気で取り組んでくれる人がいないとうまく行かない。あそこには、死ぬ気で取り組もうとする人たちがいた。

僕らも、負けてはいられないのである。