地球温暖化最前線

アメリカに行ってまいりました

ひっさしぶりのカリフォルニア!
日本を離れるといろんなことを感じますが、特にアメリカに行くと色々なことを考えさせられます。ずばりアメリカから学ぶことは多いのです。時に我々の先駆者として、時にその行き過ぎた社会に対して反面教師的に学びの多い国です。

とにかく今回感じたことはね、まぁアメリカは地球の温暖化に貢献してますわ

縁あって、先日ゴア元大統領(正確にはなってないけどさぁ、一瞬『当確』ランプがついたからね)が来日されたときに講演を聴きに行き、その後「不都合な真実」を見たので、環境センシティブになっていたのですよ。

アメリカにいる間に、結構驚くことがありました.
まず一つ目、
ゴミは分別しません
スタバでカップのプラスティックの蓋を燃えないゴミに入れようと思ってゴミ箱をもう一つ探していたら、ブロンドのねーちゃんが明らかに中身が入ったまま、「バサッ」と蓋ごと一つのゴミ箱に放り込むではないですか。「あらっ、分別しないのね」って思って僕もそのままばっさり捨ててきましたけど


食べ物の量が過剰です
アメリカ人の食事の量って多いですよね。よく観察していると、アメリカ人のほとんどがあれ残しているんですよ。ロスのギャルなんてほとんど手を付けてないですわ。つまり、単純にアメリカ人って食べる量が多いのではなく、盛り付けの量が多いんですよ。(まぁ、全部食べている人も要るけど、そんなのほとんど病的なお体をされているよね)これは文化の問題なので解決するのは相当難しい問題ですが、提供される側と提供する側の意識レベルから変えていく必要がありますな。
日本の文化では食事を残すことは悪で、全部食べるように教育をされている。何事においても過剰をさけ、節度あることを美徳する日本の精神は時に批判をされることもあるけど、地球環境にはやさしい考え方なのです。

その他にも、車の量は毎日お盆の帰省ラッシュ並みだし、ラスベガスなんて電気代だけでお宅いくら払ってんのって感じだし、アメリカが京都議定書を批准できなかったのは当然と言えば当然ですわ。

なぜ、アメリカと日本でここまで環境に対しての危機感や意識が違うか、僕が考えるのは二つです。
一つは社会学的な話になりますが、「割れ窓理論」を考えるとよく理解できます。
皆さんも、自分の自転車のカゴにゴミが入って嫌な思いをしたことはあると思います。また、自分の胸に手をあてて考えると、他人の自転車のカゴにジュースの缶などを入れたこともあるはずです。あれは、一つ目のゴミを入れるには悪い意味での勇気が必要で、二つ以降はそれ程罪悪感なく入れてしまう。つまり、隣の人が悪いことをしていると、自分の罪悪感が薄れてつられて行動してしまうという考え方です。学校の校舎で一つも窓が割れていないと窓が割られることはないが、一つの窓が割られていることを放置しておくと他の窓も連鎖的に割られてしまうと言う現象から名づけられた理論です。
詳しくは「Tipping Point」と言う素晴らしい本があるので、そちらを参照してください。

アメリカでは、隣の人も分別してないし、隣の店も沢山の量を出しているし、隣の人も電気付けっぱなしだしという集団的な行動心理が働いて、環境に対しての意識が薄れてしまっているのだと思う。

次に日本との圧倒的な違いは、アメリカには四季がないこと。
日本人は、四季の変化を通じて時間を経過を知ることができる素晴らしい環境に生活しているのです。余談ですが、人間は時間の経過をどうして感じるかと言うと、物事の変化から感じるそうです。当たり前と言えば当たり前ですが、逆に言うと物事が変化しない環境においては、時間の変化を容易に感じることができないようです。
これに対して、アメリカ、特に今回言ったカリフォルニアやさらには砂漠のド真ん中にあるラスベガスなんて四季の変化はほとんどありませんから、ほんのわずかな環境の変化を感じることが難しいのです。
たとえば、この季節「桜の開花が例年より1週間早い」などといわれると、自分が幼少の頃入学式がちょうど見ごろだったことなどを思い出し、やはり温暖化が進んでいるなぁなどと感じたりするわけです。
残念ながら今回訪問したカリフォルニアやネバダの砂漠の真ん中では、気候の微妙な変化を感じそこから危機感を持つことは難しいことだと感じました。我々がこのような素晴らしい環境の中で生活をしていると言うのは、非常に大切なことです。ツバルのようなに差し迫った危機を抱えている国と同様、我々の愛する四季が失われようとしていれば、それは真剣に取り組まなきゃいけない


ただ、アメリカもやっぱり捨てたもんではないのですよ。
国としては批准を拒否した京都議定書も、アメリカの217の都市が独自に批准をしているし、世界中に環境問題に対しての継承を鳴らしたアル‐ゴアや「ガイアの復讐」の著者のジェームスラブロックなんかもアメリカで研究しているようですし。このようなオピニオンリーダーを生み出す国もやはりアメリカなんですね。

最後に「不都合な真実」のHP(www.climatecrisis.net)にある、アクションプランを日本語で紹介します。
ten things to do
電球を替えましょう
普段使われている白熱灯から、蛍光灯方のランプに変えましょう

自家用車のの利用を少なくしましょう歩きましょう、自転車に乗りましょう、車を乗る場合は乗り合いをしましょう。そして、公共の交通機関をより多く利用しましょう。

リサイクルを沢山しましょう
家庭で出るゴミの半分はリサイクルするように心がけましょう

タイヤの空気量をチェックしましょう適切な空気圧を保つことによって、3%燃費がよくなります

お湯を使う量を減らしましょう
シャワーの口を、排水量の少ないものに変えましょう。また、選択の際はお湯を使わないようにしましょう

過剰な包装をするような商品の購入は避けましょう
ゴミの量を減らすために、包装の量を減らしましょう

木を植えましょう
一本の木は、その寿命を通じて1トンの二酸化酸素を吸収し酸素に変えます

電化製品の電源を切りましょう
単純なことですが、使わないときは電気製品の電源を切りましょう


ロスでこんなTシャツも売っていたので、買ってきてみました