起業家は結果に焦点を当てる

あまりにも更新が遅いので、色々な人に突っ込まれた。自分自身、今週末のうちに更新できなければもうブログはやめようと思っていた。けど、更新できてよかった(ほっ)


アメリカ3部作の第3話は、今回の出張の最大の目的であるマイケル・ガーバー(Michael Gerber)についてだ。マイケル・ガーバー(Michael Gerber)は知る人ぞ知る名著「The E-Myth Revisited(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」の著者だ。

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術

彼の本をはじめて読んだのは、自分が会社を始めて三年目。創業メンバー4人のうち、2人が会社を去って自分と洋介と二人っきりで会社を回していたときだった。今考えてみると、あのときが一番会社が危なかったころかも…
そのときにこの「E-Myth」というすばらしい本に出会えたのは、なにかの啓示だったのかもしれない。
内容の解説についてはAmazon書評に譲るが、
そんな危機的な経営状況の中で、ガーバーは起業家たるもの「ビジネスの中で仕事をするのではなく、ビジネスの上に立って仕事をする」ことの大切さを教えてくれた。あの時にこの本に出会わず、忙しさに負けてビジネスの中で仕事をし続けていたら、自分のパートナー達の成長の機会を奪ってしまっただろうし、自分自身も単なる英語を教える会社のおじさんになっていたかもしれない。
以来、Michael GerberはPeter Drucker、Jay Abraham、James Colinsと並ぶ私の憧れだった。それが、今回念願叶ってガーバーに会いに行くことができた。


そのチャンスと言ってもなんと言うことはない、お金を払って彼のセミナーに出てきただけなのだが、なにせサンディエゴのような中堅都市で行われた総勢20人位の小さなセミナーだったので、ほとんどが地元の人。アジア人なんて一人もいない上に、それが彼らからしてみると宇宙よりも遠い日本から来た人間なのでとにかく目立つ。色々な人が興味を持って話しかけてきてくれたし、ガーバー自身もこの日本人の存在を「多様性」という不確定要素として楽しみながら、僕らと接してくれていた気がする。
そんな状況も助けて、ガーバーともお仕事をする機会を頂けたようだし(関谷ありがとう&頑張ってください!)、そのセミナー自体からも沢山のことを得ることができた。
今回は、そこからの一番大きな学びを皆さんとシェアしたい。


Michael Gerberはそもそも、アメリカにおけるEntrepreneurshipの父で、先ほどから紹介している「The E-Myth Revisited(邦題:はじめの一歩を踏み出そう)」は、アメリカではあの「7つの習慣」やら「ビジョナリーカンパニー」よりも売れている名著だ。
彼は、30年近くこの起業家精神というものについて時間を費やしてきたわけであるが、起業家にとって一番大切なことは「結果」に集中することであるという。起業家は、「情熱」「目的」「夢」「使命」を持ってビジネスに取り組まなければなければならない。
それを聞いて、「ガーバーじぃさん(72才)。あのさぁ、そんなの当たり前だよ。わざわざサンディエゴまで来てそれかよ!」「どうやって情熱をもっていいのか、何にミッションを感じていいのか分からないから困ってるんじゃん」と思った。だからこうやって質問したよ。「どうやったら情熱を持てるんですか?」と。
そうしたら、やっぱり流石でした。彼は僕らの常識からすると自己否定につながってしまうようなことをスパッと言い切りました。


「情報には意味が無い。意味があるのは結果だけだ。本を読んだり、セミナーに出たりするだけでは、人は情熱や使命感を持つことはできない」
「Entrepreneur(起業家)は、情報に焦点を当てない。Entrepreneurは、結果に焦点を当てる」
「自分の行動や夢、目標が達成したときに、世の中はどのようにすばらしくなっているか、世界にどのようなインパクトを与え、どのようによくなるのかを考える。自分の行動がもたらす結果を創造して、それに対して情熱を持ち、それをやり遂げることに使命を感じているのが起業家である」
なるほど、なるほど。
自分を含めて、このブログを読んでいる何人もの人が、本やセミナー、インターネットなどの情報にばかり集中して、本質的に重要なものを見失っていたのではないだろうか。
情報を取ることばかりに集中するのではなく、行動、夢、目標の結果を創造し、それに基づいて行動することに集中する。結果を思い描くことで、情熱を持つことができ、使命を感じて仕事に取り組めるようになる。これを頭に入れておくと、会社や自分自身の舵取りを間違えることが少なくなる。

最近読んだダン・ケネディの新書「大金持ちをランチに誘え」の中にある、成功するためのたった一つの大法則。
Just do it!!


マイケル・ガーバーと自分