セミナーやりました

昨日6月24日、セミナーズさん主催でJay Abraham のコンセプト4時間速習セミナーを行った。
マーケティングについて4時間ぶっ通しで話すのは結構つらいかなと思ったが、蓋を開けてみればあっという間に時間が過ぎてしまい、最後は駆け足になってしまった。

今回は、いつもお世話になっているセミナーズさんからの依頼を頂き、少しでもJayのコンセプトを世に出すことに貢献できればと思ってお受けしたのだが、結局準備でJayのコンセプトを復習しなおしたり、実際に人の前でそれを話し質問を受けたりしたことで、自分にとっても大きな学習の機会をえることができたと、違う意味での満足感を得ている。やはり人は学んだことを定期的にoutputすることでコンテンツの循環をよくし、inputとoutput両方の精度を高めることができると感じた。
学んだことを実践しながら自分のものにする。また、それを時に人に伝え、さらに理解を深めていくことができる。「知行合一」とはよく言ったものだ。

今回のセミナーで伝えたかったことは二つある。
一つ目はマーケティングそのものの重要性であり、二つ目はJayの言うところの「卓越の戦略」だ。

まず、マーケティングについて。
ドラッカーは「マネージメント」の中で、「企業の目的は、顧客の創造である。したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングイノベーションである。マーケティングイノベーションだけが成果をもたらす」と語っている。であれば、我々経営者はマーケティングイノベーションについて学ぶべきである。そして、より体系だっているマーケティングの方が学びやすいと個人的には感じている。またより統計学的に計測することができるという意味で、マーケティングの方が成果を出しやすい(成果が計りやすい)。
私自身、起業したての時にマーケティングについてなにも知らず、本当に辛い思いをした。当時は何が原因で辛いのかさえも分からなかったが、それは自分がマーケティングについて知らないことによって引き起こされていることに気づいたのは、真剣にマーケティングについて勉強してからだ。正直それを学ぶために相当お金を使ったがそれはそれでよかったと思っている。
神田昌典さんの実践会に入ってCDやらDVDなどを買ったりしたし、極めつけはJayの300万円もするセミナーに行ってしまったり、周りから見たら馬鹿だと思われるくらいマーケティングを勉強するためにお金を使ってしまった。これが株や不動産に投資していたのでは今自分はなかっただろうし、周りも馬鹿だと思ってくれなかっただろう。
経営者は自分のビジネス以外には投資すべきではないと思っている。バフェットの言葉を借りるまでもなく、自分が一番時間を使い理解していることに、資本を投資すべきだ。自分の利回りが他人の利回りを上回っている間は、自分のビジネス(≒自分自身)にあらゆる資本を投下すべきだろう。そう考えてみると、マーケティングの素人のまま起業してしまった自分が、マーケティングに投下した資本などたいしたものではない気すらしてきた。
更に言うならば、マーケティングは参入タイミングを選ばない。株やら不動産やらは、どのタイミングで参入したかでそのパフォーマンスは大きく異なる。(そもそもなんでこれらと比較しているのか、よく分からないが…)しかし、マーケティングはどの世の中においても、どんなビジネスにおいても、日本でも海外でも、デフレでもインフレでも関係なく役に立つ。つまり、これ以上に資本主義の世の中において、武器になるものはないのだ。しかも根本的な考え方は、電話も無かった時代でもWeb2.0でも同じであると言い切ることができる。なぜなら、人間が購入を決める思考プロセス自体が変化していないからだ。

こんな感じで昨日のセミナーでは、参加者の皆さんはマーケティングを勉強しに来てくれているのに、なぜか「マーケティングを勉強しましょう」と言うことを一時間くらい話してしまった…

疲れたので、「卓越の戦略」については次回以降で