into the WILD

この映画を観終わってしばらく涙が止まらなかった。このような素晴らしい映画を自分と重ねて観ることができたのは幸せだと思う。男なら誰もが一人で旅をしたくなる時期がある。いや男だけでなく、人生そのものが一人旅のようなものかもしれない。旅という特別な形だからこそ浮き彫りになる人生のテーマ、出会いと別れ。人との出会いがその流れを変え、別れが生き方を表現する。

万物が流転するように、人生もまた流転する。その変化の中において、我々が変わることなく持ち続けるものが、内的には真理であり、外的には家族と自分そのものである。真理と家族、自分の肉体こそがこの映画のテーマであるように、我々の人生のテーマでもあるのかもしれない。

Rather than love, rather than fame, give me the truth. 
しかし、その真実は一人きりでは得ることができない。