そして神は再び降臨した

(これはマイケル・ジャクソンのお話です。)



宗教の歴史と情報の伝達手段の変容は深く結びついている。

キリスト教を例にとって見ると、初期の弾圧を受けた時代にはなるべく信仰の証拠を残さないためにもっぱら口伝によって信者の数を増やしていった。

380年にローマ帝国キリスト教が国教とされてからは、聖典としての聖書が公のものとなり、文字を読める修道者達がその布教を進めていた。その後も宗教改革までは、敬虔かつ勤勉な宣教師を媒体にキリスト教は広がっていった。15世紀の半ばにドイツ人が中国の印刷技術を改良し、新約聖書が印刷物として出回るようになる。これによって、宗教の伝承形態が口伝から文伝へと形を変え、聖書という存在が一部の宗教家のためのものから、より多く存在する知識人達のためのものとなり、プロテスタントという新たな宗派を生み出した。

媒体手段の変化は、信仰の形態にも影響を及ぼす。


活版印刷術が世に与えた影響は計り知れないが、今のコンテンツのデジタル化の動きもまた歴史に計り知れない影響を及ぼすだろう。
例えば、モーゼが海を開き、キリストが復活する。こういった「伝説的な事件」は、書物の中で聞き伝えられてきたが、今ではYou Tube を使えば、それに近い映像がラップトップの前で見知ることができるようになった。

伝承形態の変容が宗教の形態に影響を及ぼしてきたように、コンテンツのデジタル化も我々が信じるものに変化を及ぼすように思える。

さらに古来より宗教と音楽は結びつきやすく、コンテンツがデジタル化された現在では経典を目にするよりはるかに簡単に音楽を通じて宗教的な体験をすることができる。


以下は、You Tubeのマイケルに関する簡単な情報。

PV等の閲覧回数
Beat It   57,282,031回
Smooth Criminal  22,187,841回
Thriller  20,139,985回
this is it  12,474,601 回
Michealの Moon Walk  39,632,684回
その他のMicheal Jackson 関連のページの数 too many


映画This is it が日本限定で再度公開されている。
やはり、神は復活するらしい。