Good-bye Hata’s Matters

酒を飲みに行くといえば、決まってここだった。この8年間、他のバーなぞ開拓する必要がないくらい、この店の酒が好きだった。



Hataの作る酒は、よく効く。
楽しいときは楽しく、悲しいときはしっとりと。酔いたいときは酔わせてくれたし、酔いたくなくても酔っ払って帰っていた。純粋にHataの作る酒が好きだった。



全く同じものを使って作っても、なぜこんなに違いがでるのだろう。よくHataは、氷を使って酒をしめると言っていた。意味は分からないが、確かによく締まっていた。



そんなHataの店、Hata's Mattersが昨日を持って閉店。
お得意さんの外国人が東京からいなくなったとか、
東麻布まで人が足を伸ばさなくなったとか、
人がうちをでなくなったりとか、
Hataが商売上手じゃなかったりとか…



Hataの作るカクテルは、東京の文化だと思っていた。
「東京のような複雑な町では、単純にアルコール度の高い酒を飲んでも問題は解決しない」とHataは言っていたことがある。複雑な町には、複雑な解法が必要だ。さて、これから何を飲んで問題を解決すればいいのだろう。

変化には時に寂しい変化もある。変わりゆくものを受け入るのが成長なんだろうが、それはなかなか難しい


最終日、見たことないくらい人がいた

最後はいつも一緒に行っていた、洋介&剛ちゃん、そしてHata