日本人はUltra Shy

11/2にバイリンガルFMでパーティを行いました。沢山の生徒さんが先生達とレッスン以外で触れ合う場所として、とてもいい機会だったと思います。今回の学びを次回以降に役立てて、もっと生徒さん達に楽しいと言ってもらえるものにしたいです。

パーティの席で出た英語についての話題を一つ。
参加をしてくれた先生のご主人が日本人のことを「Ultra Shy」だと言っていました。悪い意味で言っていた訳ではなく、事実として「Ultra Shy」だと。私たちは、謙虚さや思慮深さなどあまり言葉を発しないことを美徳としてきました。また、だからこそ言葉交わさなくても相手の感情を読み取る力も必要とされてきました。ただShyであることは、完全グローバル化した環境ではデメリットが二つあります。

一つ目は、欧米社会では自分の意見をはっきり言わない人を評価しません。
例えば大学では、どれだけ発言をしたかが成績を左右します。発言がクラスへの貢献として捉えられるからです。欧米では意見を持つと言うことは、同時にコミットメントをするということです。つまり言葉には、責任と行動が伴うとはじめから考えられています。逆に、何も言わずに行動をする。いわゆる「不言実行」は、欧米流な考え方をすると評価しづらいところがあります。それは、何も言わないということはコミットをしていないことを意味し、どんなに成功しても「当てずっぽう」のような評価を受けてしまいます。

二つ目のデメリットは、英語を習得しずらいということです。
そもそも言葉を習得するためには、どれだけ実際に口に出して使ったかが習得のスピードを左右します。ですからshyだと自ずと外国語の習得は遅くなります。英語習得を目指した時に、日本人の「恥」の概念が、私たちの英語習得を邪魔しているのです。間違って恥ずかしい思いをするくらいなら、腹を切った方がましというのが日本語的なメンタリティです。その点中国人やインド人の「間違っても自分は悪くない」的な考え方は、言語習得には向いています。

では、どうしたら外国人の言う「shy」を克服できるか。それは、英語を使って英語的な思考をするようになればいいと思います。言葉と文化は結びついていますが、同時に言語と思考方法も結びついています。日本語を使っている時は日本語的な思考方法になりますし、英語を使っていると英語の思考方法になっていきます。よくバイリンガルの人が、英語の時は性格が強くなるといいますが、思考の土台となる言葉が変われば思考方法も変わるのは当然です。

英語を使えるようになるために、英語を繰り返し聞いて、自分の言いたいことを覚えることは当然必要です。ただ、同時に自分が覚えたものを実践の場で使ってみたり、言いたいことが言えなくて悔しい思いをしてみたり、言ったことが誤解されて恥ずかしい思いをしてみたり、こういった生の体験をどれだけ踏んだかで上達がきまります。バイリンガルFMの生徒さんを見ていても一目瞭然です。皆さん一生懸命インプットをしているのですが、実践の場である「グループトーク」に出ている人とそうでない人では、英語の実戦的な運用能力は大きく差が出ます。バイリンガルFMで「グループトーク」を無料、受け放題にしているのは、すこしでも英語を使う機会を持ってもらいたいからです。
そして実際にこの「グループトーク」に出ていると、恥ずかしいとう感情はどんな人でも徐々に薄くなっていきます。はじめは恥ずかしくても、3回くらい出ると自分のペースもわかり、自分が学んだことを使えたりするようになるから面白くなり、徐々に英語を話している時はオープンになります。「グループトーク」はまさに、英語を使う時に恥ずかしく思う気持ちを克服する場所だと考えて欲しいです

私たちは学校教育を通じて英語は難しいと教えられてきました。それははっきり言って間違っています。英語が出来る人は皆口を揃えて言いますが、英語なんて間違ってもいいんです。間違った英語を笑うような人は、自分の英語が出来るアドバンテージを失うのが怖いだけです。間違わずに言葉を覚えるなんて不可能です。英語を使う場を見つけて、どんどん間違いながらそれでも通じる喜びを体験しましょう。

次回のパーティは、12月7日です。