TOEIC®を踏み台に英語力を磨こう

昨日受けてきました。感想は、受けてよかった。どのような人が受けにこられているか、試験会場の雰囲気も味わえたし、なにより試験に合わせて色々と準備したことがよかった。この経験をバイリンガルFMで英語を学ぶ人の英語力向上につなげたい。今回僕が出した一つの結論。「日本人は、TOEICを大いに活用して英語力を伸ばすべきである」ということ。理由としては、

  • 実践の場で求められる英語力とTOEICで求められる英語力は相関が高い
  • 日本人はテストが好きなので、それをうまく使いながら英語力を上げる方法は日本人に適している
  • TOEICなど座学で基礎を固めた人は実践で英語力の伸びが速い
  • TOEICで英語力を鍛えると、仕事力も鍛えられる


実践の場で求められる英語力とTOEICで求められる英語力は相関が高い
このTOEICテスト自分自身も受けてみて感じたが、実際の社会特にビジネスの場で使う英語と相関が高い。ライティングとスピーキングが測れないので、その点が弱いことは言うまでもないが、それでもまぁ基礎力と言うにはちょうどいいレベル感だと思う。例えば、PART3の質問文に対する返答を3つの選択肢から選ぶ問題。あれは、コミュニケーションの基礎力を測るテストとして適している。また、リーディングではスピードが要求されるが、このネット社会において必要とされる情報の読解能力を鍛えるのにちょうどいい。また最近は、ダボス会議だのTEDの映像など自分の気になる動画をネット上から見ることができるので、海外のサイトを情報収集に使いたい人もいると思うが、これなんかもTOEICのリスニングで鍛えておけば話の7割くらいは分かる。残りの3割の分からなかったり、笑えなかったりする部分は文化的なものなので、英語でどっぷり生活を始めるか、DVD漬けになるかして鍛えればいい。TOEICと実践英語は相関が高いとすれば、後はTOEICで問えない力を別の方法で磨けばいいということになる。


日本人はテストが好きなので、それをうまく使いながら英語力を上げる方法は日本人に適している
テスト勉強というスタイルが日本人に向いている。日本人というか東アジアの人間は中国の科挙から登用された官僚が作った社会制度に強く影響を受けている。東アジアの人間は、だからテストが好きなんだろう。実際に韓国はTOEIC熱が高まったことから、国民の英語力は急速に上昇した。事件は、サムソンが入試基準にTOEICを採用したことに始まるが、その後は国中が右に倣えで皆TOEICに飛びついた。ひと昔前はコングリッシュなんていう言葉もあって日本同様「英語学習」ばかり先行していた感があるが、今では完全に水をあけられている。最近のKpopなんかで出てくる若い世代は皆普通に英語を話している。日本のアイドルでどの位英語が話せる人がいるのだろうか?英語で売っていけるような日本のアイドルも出てくるべきだ。すこし話がそれたので戻すが、やはり日本も韓国の成功例は多いに参考にすべきだと思うし、この成功パターンは日本人に適用できる。


TOEICなど座学で基礎を固めた人は実践で英語力の伸びが速い
TOEICの点が高いだけで英語が使えない人はたくさんいる。だが、そんな人は一度英語使う環境に身を置けば水を得た魚のように英語を話し始める。英語を一生懸命勉強した経験があるだけに、自分のこうありたいという理想像が高くて、もどかしく思う人もいると思うがそんな人は一度話し始めたらもう心配ない。基礎力がある人は伸び始めたら、成長が速い。逆に英会話学校をしていいて思うことは、やはり基礎力がない人はある程度は伸びるが、そこから伸び悩む。ここから伸びるかどうかは、地道に語彙力を伸ばすための勉強をしたり、リスニングをたくさんして見本となる英語表現を身につけることが出来たかどうかにかかっている。


TOEICで英語力を鍛えると、仕事力も鍛えられる
TOEICは英語力だけでなく、仕事力なかでも時間管理と集中力を鍛えることもできる。仕事をしながら言語を習得しようと思ったら、時間管理を徹底的にするしかない。どの時間をリスニングにあて、どの時間で過去問を解き、どの時間でレビューをするか。忙しい中でこれをやろうと思ったら、すき間時間の活用と最初から時間を割いておくしか時間を捻出できない。集中力も鍛えられる。自分の限られた学習時間の中で成果を出そうと思うと、集中して取り組まなければいけない。また、TOEICのテストでは2時間の集中をいかに切らさないようにするかが、とても大切なポイントとなる。準備段階から、長時間リーディングをするなど集中力を高めることを意識しながら学習すれば高得点を狙えるようになる。同時に集中力もつく。


今回TOEICを受けて一番驚いたのは、会場に人があふれていたことだ。会場は新宿だったので、代々木の駅前を通過したが、ここもTOEICを受ける人で溢れていた。これだけ英語を使えるようになりたいと思っている人がいるわけだから、日本の国際化の道実は輝いていると思った。