ありがとうを増やそう【業務連絡】

皆さん今日もお疲れさまでした。

なるべく通常通り営業をしている僕たちにとって、今お客様来てくれることがなによりも嬉しいですね。今日来てくれたお客様に感謝し、来たいと思ってくれているお客様のことを思って明日からも頑張っていきましょう。

僕は昨日の「なるきよ」に続き、今日はいつもお世話になっているレストランで食事をしてきました。普段は予約で一杯のお店も、ホールにシェフが出ているくらいの落ち着きぶりでした。普段よりたくさんスタッフの方とお話をして、普段よりたくさん大切にされている気持ちになりました。帰りにシェフとお話をして、スタッフの皆さんにお礼を言って帰ってきました。

「こんな時に外食ですか?」確かにそうかも知れません。僕も今ほどお金の大切さを感じたことはありません。だからこそ、お金を使ってみてようと思いました。今、お金を使ってみると普段見えないことが見えてきます。無理に外食をしたり、いらないものを買う必要はありません。コンビニで買い物をするときや近くでランチをするときなど、お金を払う時に「ありがとう」の言葉を伝えてみてください。その時にきっと感じると思います。お金は使ってこそその大切さを知ることができるということを。「ありがとう」の気持ちを持ってお金を使える人は、「ありがとう」の気持ちをお客様からもらえる人です。

こんなことは、こういう非常時でないと身を持って学べないことです。今僕らがしているこの体験を、一生の学びにしましょう。

21世紀の歴史

ジャックアタリの「21世紀の歴史」を何年か振りに読み返してみようと思い手に取ってみました。冒頭の冒頭に「21世紀、はたして日本は生き残れるか?」という題で、日本への提言をしています。当時はまだ今程までに日本の凋落が明確になかっっていなかった時期ですが、ここまでに至った原因を見事に言い当てています。そして、2008年8月出版当時に彼によって提起された日本の課題は以下の10点です。

1. 中国からベトナムにかけての東アジア地域に、調和を重視した環境を作り出すこと。
2. 日本国内に共同体意識を呼び戻すこと。
3. 自由な独創性を育成すること。
4. 巨大な港湾や金融市場を整備すること。
5. 日本企業の収益性を大幅に改善すること。
6. 労働市場の柔軟性をうながすこと。
7. 人口の高齢化を補うために移民を受け入れること。
8. 市民に対しての新しい知識を公平に授けること。
9. 未来のテクノロジーをさらに習得していくこと。
10. 地政学的思考を念入りに構築し、必要となる同盟関係を構築すること。

。。。



どれも出来ていないどころか、取り組めてさえいないです。
不甲斐ない外交、政治的分断、魅力のないマーケット、法人税率も下げられないしかといって財政が健全化に向かっている訳でもない。そして、最大の問題は国が未来を担う若い世代の教育に真剣に向き合っていないことです。マスコミによって優先順位がゆがめられているように感じます。

国の進むべき方向を国民が真剣に考える時です。今度の都知事選が、一つのチャンスになると思っています。注目です。

21世紀の歴史――未来の人類から見た世界

21世紀の歴史――未来の人類から見た世界

1st Skit at Bilingual FM

バイリンガルFMという大人のための英語塾を運営しています。このレッスンの特徴は、自分のいいたいことを先生に伝えて、それを先生の英語力でスキットと呼ばれるネイティブらしい会話文にしてくれることです。授業の最後に先生がそのスキットを録音してくれるので、それを次のレッスンまでになんども聞いて憶えてきます。

自分の会社のサービスを受けることで、生徒さんの結果につながるいい授業を作れると思い、このバイリンガルFMで100日間の生徒生活を始めることにしました。

下は、初回のレッスンのスキットとその訳です。You Tubeの動画は、一週間聞き続けて憶えてきたものを次の授業でテストしている様子です。

A: You started studying English again?
B: Yeh, I decided to officially become an English student again for a couple reasons. The first being, that I believe it is extremely important to never stop learning. Also, for my growth as an English speaker as well as for the growth of my business, I want to put myself in the position of a student.
A: This is great. I admire you for being so humble in your success.
B: To stay motivated to learn a language is difficult. After some time it could become monotonous. So at Bilingual FM our objective is to maintain students' motivation year after year.
A: What sorts of tools or processes do you implement into your system in order to do this?
B: Before a student begins their program we ask them to write their reasons for learning as well as their goals, on a piece of paper. Then, they see their goals in front of them and can be continuously reminded of it.
A: Interesting concept.
B: Then, we believe it is very important for them to track their progress and see themselves improve. If a student literally sees their improvement they will stay motivated.
A: Ok.
B: We also strive to create a team environment within the school, between the staff, the teachers and the students. This team feeling creates a support system that is encouraging for the students to continue. Making new friends while learning is motivating.
A: Great.
B: At Bilingual FM we have generated a comprehensive system which allows the student to feel at ease throughout the process, without worrying about the next step in learning.
長くて憶えるの大変でした。けど、このスキットを聞き続けていたから、今日のレッスンでは早速ここで憶えた表現が使えました。自分の英語をこうやって録画しておくと、発音のできてないところとかが客観的にみれて「いいね!」

英語の勉強また始めたんだって?
そう。いくつか理由があって、また「正式に」英語の生徒になることにしたよ。最初の理由としては、学習を止めないことがとっても大事だということ。それから、自分の英語の上達のためと会社の成長のために、生徒になることにしたんだよ。
それはいいね。目標に対して謙虚な態度は素晴らしいと思うよ。
言葉を学ぶなかでやる気を保つのは、難しいことだよね。少したつと、退屈になるし。だから、バイリンガルFMの目標は生徒さんのやる気を時間が経っても保ち続けることなんだ。
そうするために、どんなプロセスとかツールが学習システムの中に用意されているの。
生徒さんはプログラムを始める前に、英語を学ぶ理由とゴールを紙に書いてもらうんだ。そうしたら、生徒さん達は自分の目標を目の前に持ち、それが継続的に英語学習について思い出させてくれるんだよ。
面白いコンセプトだね。
それから、生徒さんが自分の進歩をたどっていけることと、その成長を見れることがとっても大切だと思う。もし、生徒さんが文字通り自分の成長を見ることができれば、やる気は保てるよね。
そうだね。
それから、教室の中にスタッフ、教師、生徒さんとのチームの絆を感じられるようにしているんだ。このチームの絆が生徒さんが続けることを励ましてくれるような、サポートシステムを作り上げていると思う。学習のなかで新しい友達を作ることができたらやる気がでるよね。
そうだね。
バイリンガルFMでは、生徒さんが学習の過程のなかでずっと安心して学習ができて、次に何をしたらいいのか迷ったりしないような、全部任せられるような仕組みをつくっているんだよ。

TOEIC®を踏み台に英語力を磨こう

昨日受けてきました。感想は、受けてよかった。どのような人が受けにこられているか、試験会場の雰囲気も味わえたし、なにより試験に合わせて色々と準備したことがよかった。この経験をバイリンガルFMで英語を学ぶ人の英語力向上につなげたい。今回僕が出した一つの結論。「日本人は、TOEICを大いに活用して英語力を伸ばすべきである」ということ。理由としては、

  • 実践の場で求められる英語力とTOEICで求められる英語力は相関が高い
  • 日本人はテストが好きなので、それをうまく使いながら英語力を上げる方法は日本人に適している
  • TOEICなど座学で基礎を固めた人は実践で英語力の伸びが速い
  • TOEICで英語力を鍛えると、仕事力も鍛えられる


実践の場で求められる英語力とTOEICで求められる英語力は相関が高い
このTOEICテスト自分自身も受けてみて感じたが、実際の社会特にビジネスの場で使う英語と相関が高い。ライティングとスピーキングが測れないので、その点が弱いことは言うまでもないが、それでもまぁ基礎力と言うにはちょうどいいレベル感だと思う。例えば、PART3の質問文に対する返答を3つの選択肢から選ぶ問題。あれは、コミュニケーションの基礎力を測るテストとして適している。また、リーディングではスピードが要求されるが、このネット社会において必要とされる情報の読解能力を鍛えるのにちょうどいい。また最近は、ダボス会議だのTEDの映像など自分の気になる動画をネット上から見ることができるので、海外のサイトを情報収集に使いたい人もいると思うが、これなんかもTOEICのリスニングで鍛えておけば話の7割くらいは分かる。残りの3割の分からなかったり、笑えなかったりする部分は文化的なものなので、英語でどっぷり生活を始めるか、DVD漬けになるかして鍛えればいい。TOEICと実践英語は相関が高いとすれば、後はTOEICで問えない力を別の方法で磨けばいいということになる。


日本人はテストが好きなので、それをうまく使いながら英語力を上げる方法は日本人に適している
テスト勉強というスタイルが日本人に向いている。日本人というか東アジアの人間は中国の科挙から登用された官僚が作った社会制度に強く影響を受けている。東アジアの人間は、だからテストが好きなんだろう。実際に韓国はTOEIC熱が高まったことから、国民の英語力は急速に上昇した。事件は、サムソンが入試基準にTOEICを採用したことに始まるが、その後は国中が右に倣えで皆TOEICに飛びついた。ひと昔前はコングリッシュなんていう言葉もあって日本同様「英語学習」ばかり先行していた感があるが、今では完全に水をあけられている。最近のKpopなんかで出てくる若い世代は皆普通に英語を話している。日本のアイドルでどの位英語が話せる人がいるのだろうか?英語で売っていけるような日本のアイドルも出てくるべきだ。すこし話がそれたので戻すが、やはり日本も韓国の成功例は多いに参考にすべきだと思うし、この成功パターンは日本人に適用できる。


TOEICなど座学で基礎を固めた人は実践で英語力の伸びが速い
TOEICの点が高いだけで英語が使えない人はたくさんいる。だが、そんな人は一度英語使う環境に身を置けば水を得た魚のように英語を話し始める。英語を一生懸命勉強した経験があるだけに、自分のこうありたいという理想像が高くて、もどかしく思う人もいると思うがそんな人は一度話し始めたらもう心配ない。基礎力がある人は伸び始めたら、成長が速い。逆に英会話学校をしていいて思うことは、やはり基礎力がない人はある程度は伸びるが、そこから伸び悩む。ここから伸びるかどうかは、地道に語彙力を伸ばすための勉強をしたり、リスニングをたくさんして見本となる英語表現を身につけることが出来たかどうかにかかっている。


TOEICで英語力を鍛えると、仕事力も鍛えられる
TOEICは英語力だけでなく、仕事力なかでも時間管理と集中力を鍛えることもできる。仕事をしながら言語を習得しようと思ったら、時間管理を徹底的にするしかない。どの時間をリスニングにあて、どの時間で過去問を解き、どの時間でレビューをするか。忙しい中でこれをやろうと思ったら、すき間時間の活用と最初から時間を割いておくしか時間を捻出できない。集中力も鍛えられる。自分の限られた学習時間の中で成果を出そうと思うと、集中して取り組まなければいけない。また、TOEICのテストでは2時間の集中をいかに切らさないようにするかが、とても大切なポイントとなる。準備段階から、長時間リーディングをするなど集中力を高めることを意識しながら学習すれば高得点を狙えるようになる。同時に集中力もつく。


今回TOEICを受けて一番驚いたのは、会場に人があふれていたことだ。会場は新宿だったので、代々木の駅前を通過したが、ここもTOEICを受ける人で溢れていた。これだけ英語を使えるようになりたいと思っている人がいるわけだから、日本の国際化の道実は輝いていると思った。

You don’t get to millions friends without making a few enemies

ソーシャルネットワーク」見た。デビット・フィンチャー監督らしくテンポが速くストーリーにどんどん巻き込まれ、一瞬終ったことにさえ気付かなかった。自分がどこにいるか分からなくなるような手法は、facebookのとてつもない成長のスピードをうまく表現していた。
この映画の一番の見所は、なぜfacebookが勝ち上がったのかというポイントを多くの場面で描いていたことだと思う。主人公のマークも映画の中で言っているが、facebookが出来た当時には既に、myspaceもfriendstarも存在していた。それでもfacebookは勝ち上がった。facebookがどうあるべきかその姿を明確に持ち、病的なまでにこだわり、イノベーションを押し進める起業家の姿にその本質が見いだせる。Relationship Statusを付け加えたり、広告は格好わるいと性急な営利化を拒んだり、その精神は、"Facebook is like fashion. It never ends."という言葉に現れていた。彼が天才的だったのは、何が欲されているかを考え続け、そのためのコードを書き続けたことだ。そのために一切の妥協を許さなかった。たとえ、唯一の親友を裏切る形になったとしても。

この映画の最後のエンドロールでfacebook登録者数5億人と出るが、既にその数は6億を超えたと言われている。公開が去年の半ばなので約半年で一億人が増えたことになる。まさに、epidemicな広がり方で、facebookは世界の覇者に躍り出た。つい数年前までGoogleが世界の唯一の覇者だと思っていた。世界中の情報を席巻する彼らに叶う者はいないと思っていた。思い返してみると、Yahooが「入り口」を抑えていた時も同じように、そこを抑えられたら勝ち目はないようにも思っていた。10年も経たないうちに、基軸となる価値観が「入り口」「検索」「つながり」と移り変わっている。次の基軸を作りし者が新たな英雄として、映画になる日も近いかもしれない。次は「評価」か?

知識社会と格差

知識社会という言葉は、よく資本主義の次の社会の形として使われる。それを資本主義と対比する言葉で言い換えて「知本主義」というと収まりがいいので使わせてもらう。資本主義から知本主義に移行するとどうなるのか。結論としては、資本主義の時に資本を持つ者と持たない者で格差が生まれたように、知本主義では知を持つ者と持たない者との間で格差が生まれる。ただ、資本主義よりも知本主義の方が格差が大きくなりやすいので(理由は後述)、個人間、企業間、国家間の格差が明確になってきている。

先ほども申し上げたが、資本主義は、資本を多く持った人が勝ち(もしくは勝ちやすい)という勝負だった。それに対して知本主義では、知識や情報を総称しての「知」を持ったものが勝ちという勝負となる。また、資本主義では、資本を使ってモノやヒトを動かして生産を生み出すから、モノやヒトの量が制約となっていた。それに対し知本主義では、知を回して生産を生み出すから、それをうまく回す仕組みがあれば1知識当りの生産量は、理論上は無限にまで広がる。

インターネットによって知が無限に広がる仕組みを得て、ソーシャルネットワークでそれを信頼の元で流す仕組みができた。このような社会が実現すると、理論だけでなく現実的に資本がなくても勝者になれる。
これと同時に、知本主義社会が進めば、資本効率が劇的に改善するのでモノやヒトは過剰となる。これにより知をもっていないヒトの価値は相対的に大きく低下し、それが格差となる。

これは、個人レベルの問題だけに留まらない。組織においても言えるし、国家にとっても同じだ。国家の場合はこの問題をいかに取り組むかで、国力に大きな差が出る。会社の中で教育を本気で最重要だと思っていなければ人が育たないのと同じで、国においても教育を本気で最重要としなければその国を支えるような人材は出てこない。強い国には必ず、壮大な人材開発計画が存在する。

だからこそ、すぐに泡と消えてしまうようなバラまき政策ではなく、国家の最重点分野として教育に国力を注ぐべきだと考える。まずはビジョンとして、国がどのような人材を育てようとしているのかを最高学府である「東大を世界一の大学にする」といった壮大な目標を掲げて取り組むベキだと思っている。最初は笑われるような目標かもしれないが、我々日本人は明治の時も、終戦の時も笑われながらコツコツ頑張ることができた。勉強する子ども達だって、小さな目標より大きな目標の方が、情熱を持って取り組むだろう。

何によって憶えられたいか

今年はドラッカーの年だった。以前から日本人ビジネスマンには根強い人気があったドラッカーではあったが、「もしドラ」が流行ったことで一般の人にも相当浸透した。現在の日本にはマネジメントの欠如への危機感とそれを切望する期待感の現れであろう。

ドラッカーは生前日本式マネジメントを研究対象にしたし、日本文化に対しても造詣が深かった。そんな彼が今の状況を見て、日本に「もしドラ」を通じて伝えたいことを伝えにきてくれたのかもしれない。

そんな私も今年はドラッカー関連の取材をよく受けさせて頂き、ドラッカーの考えを取り入れたサロンとしていくつかの雑誌やテレビに取り上げて頂いた。昨日も雑誌「Big Tomorrow」からドラッカーについての取材を受けさせて頂いた。

昨日の取材は、自分がどのようにドラッカーの考えとつきあってきたかやどのように学んだことを活用してきたかなどを話させてもらった。取材の最後にライターの山本さんから頂戴した「あなたは何によって憶えられたいか」という質問が強く心に響いていた。

お分かりの人も多いと思うが、実はこの「何によって憶えられたいか」はドラッカーの本からの引用で、13歳の時に宗教の先生にされた質問である。ドラッカーは、この質問を問い続けることによって自分自身を若干違う人間として、しかしなりうる人間としてみるよう仕向けてくれる問いであるとし、生涯を通じてこの問いを自らに投げ続けたという。

私自身はこの質問に「日本人の英語力向上に貢献した人」そして、「日本が持つコンテンツの素晴らしさを世界に伝えた人」として覚えられたいと答えた。急だったので、これが的を得ているかは分からない。あの有名な経済学者のシュンペーターなんて若い頃は「ヨーロッパ一の美人の愛人」と言っていたくらいなので、まぁ僕の答えもこんな感じでいいだろう。

一年の締めくくりのこの時期に、胸の中にある自分の思いを形にしてみるのはいいことだと思う。

ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営

ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営